10月28日
ふう太の誕生日
生きていたなら
7歳だった。
ずっとずっと一緒にいたい
いつも抱っこしていたい
この子は…
5歳まで生きられるのだろうか
6歳の誕生日は迎えられるのだろうか
いつもいつも不安だった。
可愛い顔を見る度に
抱きしめながら眠る度に
あまりの愛おしさに涙がでた。
辛い現実を見る度に
ひたすら健気で
真っすぐな心にふれる度に
この子の運命を少し恨んだ。
あの日
ふう太が旅立ってから
4ヶ月が過ぎたが
なんだかんだと泣かない日はない。
確かなのは…
守るものがなくなったということだ。
みくは薔薇になって傍にいてくれる。
ふう太は?
薔薇になったのか?
いや…
あの子は風になって
いつも私にまとわりついているに違いない。
私から離れるわけがないのだから。
だから寂しくなんかないよ。
いつだって一緒だよ。